聖闘士星矢



…キミは、小宇宙(コスモ)を感じたことがあるか?!




ありません
発売日前のデモを見たときから気になって仕方のなかったゲームです。
あの聖衣(クロス)の材質のみならず、キャラクタの骨組みですら怪しげなキャラクタが跳躍するオープニングを3Dで完全再現、とかやってるし。
しかも格闘ゲーム。歴代の聖闘士星矢のゲームシリーズでは「初」ともいえる、アクション性のある格闘ゲームもう買うしか!




…と、発売日からずっと思っていたわけですが、ようやく購入することができたのはつい1週間ほど前(涙)




理由はまあ、聞かなくてもわかると思うノデスガ…
度重なる資金難(まぁいつものことなのですが…(´Д`;
それでいてなかなか下がらない価格
…同じ日に発売されたガンダムですら、すでにワゴンセールの勢いなのに、何故か半額にすらならない…元の出荷数が少ないせいもあるのかもしれないですが、ともかく品薄。
最終的に、いつのまにか溜まりまくってたビックのポイントを全て使うことで現金不要で購入してきました。


…つーかだったらとっとと買えという話しもなくはないのですが…まぁとにかく購入いたいましたナリ。


あせる気持ちを抑え、ひとまずゲーム起動。




プレイするときは、部屋を明るくして、なるべくテレビから離れてプレイしような!(ry




アムロ星矢の声で。
これで「ゲームは1日1時間」とか、過去にどこかの爆弾魔ゲーム会社にいたメーカー固定ゲーム名人の名言のようなことほざいてたらもっと感動したかもしれませんが、ひとまずスルー。




そこで何の脈絡もなく始まるTV版Op(の再現)。




懐かしさのあまり、涙が出そうになりました
まぁ無理もない…ワタクシの青少年時代(中学生くらい?)を代表する作品の一つですから。なんといいましても、この作品の「十二宮編」がリアルタイムで連載され、自身の星座によってクラス内の地位が決定されてしまう時代を生きております故…。
「ペガサス神話」なんてマトモに聞いたの何年ぶりだろうか…。
なんて考えていると「聖闘士カースト制度」時代を思い出すのー…あぁワタシは獅子座だったので被害はあまりなかったが、「蟹座」だった知人は随分としなくてもいい苦労をなされていたものだなあ。車田氏のおかげで(笑)



「星座なんて関係ねーだろ!」


「えー?でも蟹座でしょ…ププっ」


蟹座の黄金聖闘士であった「デスマスク」は黄金聖闘士の中ではおそらくトップの雑魚地位におります。多分、竹刀を持った辰巳の方が強い(ぉぃ)とまで言われてしまうような雑魚。しかも「デスマスク」は通称で、本名は不明(汗)もう出たときから雑魚確定だったといっていいだろう。


先に申しておきましょう。このゲームにおいてもそれは変わりません


…と、ひとしきり懐かしんだ後、まずは基本の「十二宮」編から始める。つーかそれしかないけど。


乗っかってるストーリーは原作(アニメ)とほぼ同等。
各宮殿ごとに、ストーリー通りのキャラで黄金聖闘士と一騎打ちをする。ここで圧勝したとしても、ストーリービジュアル上では負けてたりしますが、それで正常です(笑)負けるとゲームオーバーですが(何故…)、勝つとビジュアルが先に進む。たとえ一騎打ちの結果が勝ちであっても、ビジュアル上では負けてるなんてのはフツーなのでいちいち突っ込まないように(藁
まぁ要するに、青銅聖闘士の誰を当てるか、とかいうのはこちらで決定できません。ストーリーの進行どおりに、勝敗に関係なく無理やりさせられます。


…この「十二宮」編。ちょっと無理やり感がハナにつくが、格闘ゲームとしては…個人的には悪くない出来だと思います。
SNKやカプコンでおなじみの格闘ゲームになじんでる状態だと若干戸惑うけど、操作としてはまぁ、1日もプレイしてれば覚えられるレベルでしょう。感覚的には、ソウルキャリバーバーチャファイターに近い。
必殺技も、ボタンが決まっていて、それと方向キーや他ボタンとの組み合わせで必殺技を出すような形になっているので、どっかの格闘ゲームみたいに、複雑怪奇なコマンドを覚えることは強要されませんので格闘ゲームでは鳳凰脚すらマトモに入力できないヘタレなワタシでも手軽に遊べるシステムでした。
…まだ対戦プレイはしたことないのでわかりませんが、このゲーム、キャラの優劣は聖闘士の階級に殆ど関係ありません(笑)
青銅聖闘士では、リーチという面で絶対的優位を誇るアンドロメダ瞬が異様なくらい使いやすいです。遠くからちくちくやってるだけでも連続技にもっていけるし、飛ばした後の追い討ちも楽だし。
ただ、この十二宮編では、キャラを選ぶことができないので、時折いやな組み合わせになったりしますが…。


格闘ゲームとしては、「仮面ライダー剣」とかに比べたら全然いい感じでした。
…ワタシは、格闘ゲームの対戦はあまり好きではないです。特に、ゲーセンの対戦台などで「赤の他人」と対戦するのが一番苦手というか嫌いデス。基本的に、格闘ゲームでもなんでも、一人でプレイするのが好きで、たまに格闘ゲームみたいのがプレイしたくなることがあります。手軽に、一人で、気持ちよく。そんなワタシには意外と会うゲームだったのかもしれません。




…但、BBAを抜かせば…




BBAとは「ブロードバンドアダプタ」「ビックバンアタック」の略。小宇宙ゲージは3段階あるのですが、2段階以上溜まった状態で、必殺技ボタンを押しっぱなしにしてると、ビックバンゲージが溜まっていきます。これが1段階以上溜まった時点で必殺技ボタンを離すと、「BBA」が発動いたします。
…なんか大層な名前がついておりますが、要するに「ビジュアルシーン付き必殺技」といったところです。演出としてはアニメと漫画の融合みたいな感じなので、トドメのシーンとしては見所ありかもしれません。


…ただ、これには反撃することができます。


ビジュアルの中で、一瞬だけ「○」とか出てくる場面があります。
それにあわせて「○」を押すと、抵抗モードに入ります。作中でたとえると


「何ぃ!?グレートホーンの威力を止めているだとぉぉぉぉ?!」


といったところです。ここで、何でもいいから連打して、エネルギー弾を弾き返すと、逆にBBAを打ち込むことが可能です。
…これがまた随分シビアなのですが、それはおいといたとして。




CPU敵相手には、最後に近づけば近づくほど、反撃する意味などほぼないといっていいでしょう。まぁワタシの連打力が弱いせいかもしれませんが、特に「幻朧魔皇拳」モードの青銅聖闘士相手だと、信じられないくらい連打力が強く、まず弾き返せません。
そしてこちらがBBA出してもかなり高い確率で弾き返してきます。


ので、あまり頼らない方がいいでしょう。
…というか、このゲームで唯一、このBBAだけが邪魔だと思えてしまう…。個人的にはこれさえなければなーと、思っています。
こんな危険をはらんだ技、出す必要あるの?といわれれば「当てられたほうが楽に倒せる」といえます。




その理由ですが…




…このゲーム、ふつーに体力がゼロになると、「アテナの呼びかけモード」に入ります。
…はい、このシリーズではおなじみですが。


♪るる〜〜〜〜るるる〜〜〜〜…


『星矢…』


『星矢……』


『あきらめないで…』




…のような台詞が聞こえてる間、なんか連打することによって立ち上がることができれば、再び「体力を幾分か回復した状態」で復活することができます。当然、倒れる回数が重なれば重なるほど、起き上がるのが難しくなっていきますが。
実はこれ、一部黄金聖闘士でも入れるモードになっています。
しかし十二宮編で、黄金聖闘士というのは基本的に「アテナ=木戸沙織」を認めていない、所謂「敵」。では一体誰が…?


♪るる〜〜〜〜るるる〜〜〜〜…


デスマスク…』


デスマスクよ…』


『何をしている…立ち上がるのだ…』




…声の主は教皇
…助けるというよりはワタシのために働けとでも言ってるかのようですが、BGMがアテナ呼びかけと一緒なので、最初見たときはお茶を吹きそうになりました。
…つまり、聖闘士だったら誰でも(十二宮編以外)、呼びかけ>復活というプロセスを踏むことができます。
 ですが、それができない(呼びかけモードに入らない)場合があります。




それはBBAを受けて体力ゼロになった場合




…だもんで、トドメの一撃にはもってこいなわけです。
…それを狙って、CPUですら、こちらの体力が少なくなってくるとBBAを乱発してきます。ガードで回避可能なので敵の身体が光りはじめたらキヲツケヨウ。


十二宮編は多分、そんなに困ることなくクリアできるのではないかと思います。ただ、黄金聖闘士は、基本的に必殺技の性能がいいので苦労はするかもしれませんが、まぁ操作を覚えながら、地道に頑張れば、そのうちクリアできると思います。多分、やってる真っ最中、黄金聖闘士の一部が嫌いになるかもしれません。が!




「幻朧魔皇拳」モードになるとそれが逆転します




まぁそちらのほうについては後ほど…
アニメ版で、しかも十二宮編が一番好きだったと思われる腐女子様には、サービスシーンなんかが結構あってあきません(笑)ぜひエンディングまで戦ってやってください。
最後に…
ゲーセンにて空中コンボやエリアルレイヴなんか朝飯前!一度俺の前で浮いてしまったら命はないと思いな!といわんばかりの格闘ゲーム歴戦の方からするとかなりヌルいゲームです。多分すぐ飽きるのでオススメしません。
むしろワタシなどのように華麗に戦いたいけどこんな複雑怪奇な操作、人間にできるか!とお嘆きの御仁にはちょうどいいくらいの難易度かもしれません。
…ですが、それとは無関係で、聖闘士星矢の、しかも特に十二宮編が好きな方なら買いだと思われます。
1ラウンド終わるごとに、「次回予告っぽい演出」のあと、セーブモードを抜けた後にまたオープニングが始まるあたり、TVのような演出を意識しているのでしょう(当然OPは省略可能)。
久々に笑えるゲームでしたが、やっぱりこれって大人向けダヨナ…