『頭文字D』The Movie

…カテゴリを増やしたくなかったんで苦し紛れなカテゴリに突っ込みましたが、皆様ご存知のとおり、もうすぐ公演が終わってしまう車映画です。
見よう見ようと思っていながらなかなか見に行くことができなかったのですが、ようやく観ることができました。
…もうこの時期に『頭文字D』なんざ見る人はほとんどいなくて、結構空いておりました。まぁこの時期だったら多分「チャーリー」ではないのかな。うん。


まぁ映画のことはよく知らんのでほっといて…


また映画を見るのも1年ぶりくらいなきがします。
…あれ?もしかして最後に見た映画って仮面ライダー剣(同時上映 デカレンジャーだったんじゃないのか?しかもそのときも映画なんて何年ぶりだろう…とかほざいてなかったか?




数年ぶりに特撮映画を見たと思ったら1年後にアニメ実写版映画


人生の汚点+1。累計255点。




…とか、どっかで使われたネタはいいとして。
デモムービーはとってもいい感じのバトルシーンが繰り広げられていたので、それなりに期待はしていました。
高橋啓介がいないことになってる件についてがちょっと気になってはいたものの…。





注)ネタバレ含みますのでこれから見に行く予定の人は読まないほうがいいかも












…まず、個人的に一番インパクトがあったのはイツキ(樹)でした。
漫画ではどちらかというと、拓海の引き立て役というか、なんかいっつも軌道に乗り切れないちょっとお馬鹿な高校生といったところなんだけど、映画でのイメージは「勘違いしたにわか金持ちの馬鹿息子」って感じ。あと、原作よりちょっと太い(藁)
…映画側の都合なのか、映画と原作では、キャラの配置というか、設定が若干違っているので、多少違和感はあるものの、実際に見ていると「原作の樹をもう少しエラソーにしたらこうなるかな」といったところ。いたるところでギャグメーカーやってくれるのでインパクトは結構強いかもしんない。下手すると主人公以上に
深夜のバトルシーンに颯爽と現れるのは「レーシングスーツに身を包んだ樹」…っておまえキャラが絶対違う(汗)
しかも乗ってる車はS13…って、あれ?




……樹の存在に食われてしまったか。池谷(笑)




そしてシーンはバトルへ。
拓海をナビシートにのっけた樹のS13。それに対するのは、高橋涼介をナビシートに載せた中里のR32。
…ちなみに、中里は、あの暑っ苦しい漢感がだいぶなくなってる。最初見た印象では、ちょっとフケてるようにも見えたんだけど、映画を見た後の印象ではむしろ原作のほうがフケてる気すらします。まぁ所詮原作でもチョイ役だが…


当然映像上では樹のド下手運転を高度な映像で再現!


こんなのが前にいたら嫌だろうなーとか思ったりもしたけど。
まぁやるとは思っていたけど、このバトルは樹S13の事故により終結
…怪我したS13を目の前に「GT−R買う!」とか抜かしてる樹。
…あれ?そういえば初事故起こしたの、原作では池谷じゃなかったか。
まぁ原作どおりじゃないから云々とかいうつもりはないけど…つまりあの樹、存在としては原作の「池谷+樹」なわけですね。なるほど。


このあと、中里の操るR32が、豆腐配達中のハチロクに乗る拓海に抜き去られる。
…原作では、この役目は高橋(弟)だったが、中里の役目になってるわけですね。初敗北の相手が


その後、スタンドに中里が現れて、このハチロクにバトルを挑んで、当然ハチロクが勝ったりするんだけど、結構原作に忠実に作ってあるなーと…思いながら。
やはり原作と同じく、そこから続々とライバルが挑戦してくることになります。




vs 岩城清次(ランエボIV)
…っていきなりエンペラーかよ。
ぱっと見ただけでは、一瞬誰だかわからなかった。つーかそのヘビメタな格好は何?!
エボIV搭乗ってことで一応誰だかわかったけど、乗ってる車が違ったら、確実に誰だかわからなかった自身がある(ぉぃ
清次…原作でもさしてアタマのいいほうではなかった。むしろ脳味噌筋肉素質っぽいところがありましたが、こっちではただのイカれたヘビメタ野郎にしか見えません。いや、それはそれで面白いんだけどね。うん。
このときは、樹が、S13を事故らせたあと買い換えたハチロク…それに拓海が運転を変わってのバトルだったんですが…そういえば、原作では、NightKidsの残党相手に、樹のハチゴーでバトル挑んだりしたっけ。そう考えると、映画での清次は頭文字D上の引き立て役ワルキャラを集大成したキャラだと思えばちょうどいいかもしれない(ぉぃ




vs 須藤京一(ランエボIII)
…わりと間髪いれずに次の相手。
隣に清次をのっけてやってきたのは須藤京一。
とりあえずこいつの場合、アタマにバンダナ巻いておけばキャラ判別的にはオールクリーンというところがあるのでひとまずクリア(笑)
…でも油断大敵だった。実はこいつもヘビメタ野郎だった。というかチーム・エンペラーはヘビメタ集団か!
このバトルでハチロクエンジンブローを起こす。
当然、いろいろあってエンジンがレース用に載せ返られる。ってかそれって…ワタシにはノーマルのエンジンにしか見えない…
実はここまでで、なつきと拓海の急接近イベントはすでに終了して恋人同士のようになっている。見てもらえば分かるのですがものすごく急展開です。




vs 高橋涼介(FC3S)and須藤京一(ランエボIII)
…まるで時間切れが迫ってきたとでもいいたいかのように、三つ巴バトルがここで始まります。ここでの見所はなんといっても、颯爽と現れる


デコトラで運搬されてくるランエボIII


でしょうか。
…つーかその勘違い具合がナイス!
つーか走り屋なら自走で来い!映画での京一は結構派手好きなヘビメタ野郎のようです。そういや上着の背中に秩序とか書いてあるし。なんとなくレーシングラグーンが思い出されてしまったりもした。懐かしいなぁ…もう一度ああいう馬鹿ゲームやりたいなあ…
…実はここまでの間で、樹が、ベンツの助手席に乗ってラブホから出て行くなつきの姿を目撃していて、樹とその件について大喧嘩するところまで話は展開している。そして傷心の拓海に構うことなくやってくるバトル。結構急展開です。
この三つ巴バトルで、京一は「一般車がいるのに無理矢理抜きにかかって」そのままコントロールを失ってガードレールを突き抜けてがけ下に転がり落ちます。
…この転落シーン。ものすごく派手な演出になっております。


うわ!京一死んだか?!


きっと誰もがそう思うくらいに派手です。
…が、生きてるし。あんた不死身ですか。
っつーか、下の道路まで転がって転落したにもかかわらず、一応車の形が整っているエボIIIこそ無敵のシャーシと言えるかもしれませんが…。
まぁ、聞いてればわかると思うんだけど、最終的には拓海が勝ち、最後に涼介に「チームに入らないか?」とか誘われる。急展開の加速度はまだ落ちていないようでした(汗)


ラスト
…最後、なつきがベンツから降りてきて、自宅まで歩いてるその先には拓海が!
まぁつまり、援交の現場をおさえられる形となったわけですが。
拓海はそのまま走ってどっかいってしまいます。泣き崩れるなつき。
…うわ…この先どうなるんやろ(汗)
泣きながら帰宅し、しばらく閉じこもった後「俺、チームに入るよ」と涼介に電話を入れる拓海。
…ここで終了。









…ものすごいところで終わるな、おい(汗)


激しいくらいに衝撃的な失恋をしたところで終わりか?(汗)
なんか報われない形でおわった感じもしなくもないのですが




拓海…男に走ったか




とは我が奥方の発言。
…ま、まぁ確かにそう見えなくもないがな…(汗)


●総評
全体的に見ると、頭文字Dの雰囲気を継承した別の物語、といった感じです。
でも決して、作品自体の出来が悪かったというわけではないです。少なくとも、映画を見る際には、原作のことは忘れたほうが楽しめると思います。原作以外絶対認めない!とかいう人は見ないほうがいいでしょう。イメージ崩れます。多分。
バトルシーンの迫力は結構いい感じ。多少危なっかしいシーンもありますが、全体的に見てカーアクションという意味では良い出来だと思います。
…だけど、ここの出来はいいだけに、間に挟まる急展開すぎるドラマシーンが若干鬱陶しく、個人的には感じられました。ドラマ的には、原作以上にドロドロした、生々しい感じがします。特に「なつき」あたりは、その存在の必要性があまり感じられなかった…(汗)まぁ個人的意見ですが。
でもそれを差し引いても、バトルシーンの見せ方は面白かったです。それだけでも、見る価値はあるかもしれません。まぁ若干ガードレールが紙のようにヤワいか、もしくは車が相当頑丈であるとも思えるくらいですが。
最後に…



登場人物(スタッフロール中)…






池谷









つーか出てたのか!!

どこにいた貴様!